祇園祭の菊水鉾茶会と祇園祭限定菓子したたり
2018.09.10
京都の風物詩の一つ7月の祇園祭があります。 夏は祇園祭を目当てに多くの人が京都に押し寄せます。 祇園祭に人が押し寄せることで鱧が高騰します。 京都の夏の料理といえば、鱧と鮎ですね。 京料理も祇園祭で鱧の一大イベントが終わるような感じです。 祇園祭が終われば、子供たちには夏休みが待っています。 祇園祭では菊水鉾でお茶会が毎年行われています。 祇園祭のお茶会菊水鉾茶会と祇園祭限定菓子したたりを紹介します。
祇園祭の菊水鉾は不老長寿の鉾
33基の山鉾が出る祇園祭りのうち菊水鉾は不老長寿の縁起を持つ鉾です。
能楽「菊慈童」の曲目に菊の露の「したたり」を呑んで700歳の長寿を保ったという中国の故事に因んで祇園祭では菊水鉾が出ます。 菊水鉾は菊水鉾町のみなさまが作る保存会で運用されています。 この菊水鉾町にはかつて千利休の茶の師である武野紹鴎が住んでいました。 茶の湯には水が非常に重要です。 武野紹鴎は菊水鉾町にあった井戸「菊水の井」を好んだことからこの地に居住したといわれています。 祇園祭菊水鉾のお茶会は菊水鉾の名前の由来でもある名水菊水井が由来です。 菊水井は大黒庵主人で千利休の師である武野紹鴎に因んで行われています。 菊水鉾茶会ではこのお茶会のためにその趣向に因んだお菓子が出ます。
祇園祭菊水鉾茶会限定菓子したたり
祇園祭菊水鉾のお茶会では甘菊の露を呑んで700歳の長寿を保った能菊・菊慈童の演姿を現した菊水鉾の稚児人形に因んだお菓子「したたり」が使われます。 祇園祭限定の菓子したたりは亀廣永が作っています。 したたりは砂糖・黒糖・水飴・和三盆に寒天で作られています。 暑い時期に黒糖の甘さが引き立ちます。
亀廣永 京都市中京区高倉通り蛸薬師上ル和久屋町359
祇園祭菊水鉾茶会のお土産のお皿
そして、祇園祭菊水鉾茶会限定の菓子皿を持ち帰ることができます。 お皿はきれいな黄色のお皿で、裏には菊水鉾・景徳鎮釉と書いてあります。 祇園祭に行くたびに黄色のお皿が増えていきます。
暑い夏ですが、祇園祭の際にはぜひ菊水鉾茶会に足を運んでください。 茶の湯のおもてなしで清涼感のあるひと時を味わえるでしょう。 また、祇園祭限定の菓子したたりと菊水鉾茶会限定菓子皿も記念にどうぞ。
祇園祭の菊水鉾茶会と祇園祭限定の菓子したたりを紹介しました。